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【中国の水の宝石「九寨溝(きゅうさいこう)」視察】 [添乗員こぼれ話]

【中国の水の宝石「九寨溝(きゅうさいこう)」視察】
ブログ記事トップ画像_中国九寨溝
旅行会社勤務時代には、新しい観光スポットを開拓するためシーズンオフに現地視察をすることがありました。
私のいた会社は中国をメインにしていまして冬場がシーズンオフです。
現在は、世界遺産にも登録されてメジャーになった九寨溝
とっても水のきれいなところです。

この記事の目次


九寨溝は中国四川省にある「世界遺産」

九寨溝は四川省の高地にある水の綺麗な景勝地です。

青く澄んだ湖沼が点在する中国でも有数の観光地です。

1992年には世界遺産にも登録された人気の観光スポットです。

更に1998年には「四川九寨黄龍空港」が開港されて四川省の奥地に位置するにもかかわらずとてもアクセスの良い観光地になっています。










私の視察は空港も無い時代、悪路をジープで

現在は空港があるメジャーな観光地ですが、私が視察に行った頃の九寨溝はまだ日本人には馴染みの薄い観光地で夏のシーズン中にヨーロッパの旅慣れた人たちがゆっくりと自然を満喫しにくるような場所でした。

私は四川省の有名な「成都」という都市を起点にガイドさんに同行してもらい、専属の運転手さんの運転するジープで行くことになりました。

陸路で片道2日を掛けて走ったと記憶しています。

今では空港もでき便利ですが20年前は成都から陸路で行くしかなかったんですね。

成都に着いてから周辺の一般的な観光をした後、いよいよジープで九寨溝へ出発です。

ブログ記事トップ画像_クルーズ船
今回は20代の頃、人生を捧げた旅行会社でのお話を…
それは私が旅行会社でようやく地に足がついて来た頃の添乗でのことです。
私が企画から手配、企画まで携わった中国「三峡クルーズの旅」は大成功のうちに終わりました。
でも実は帰国後の添乗員の私を憂鬱な気分にさせた旅行中の出来事があったのです。

で登場するガイドさんは、この時に私を案内してくれたガイドさんです。

この視察ツアーが縁で彼と仲良しになったのです。

私とガイドさんとドライバーの3人。がっしりとした体格の頼れるドライバーさんです。

ドライバーさんは日本語はしゃべれず、私も中国語は片言なので、とりあえず「ニイハオ」と挨拶を交わしました。

ジープでのドライブも最初は快適でしたが、途中から山道に入りガードレールもない断崖絶壁の道は対向車があるとギリギリです。

正直なところ、身の危険を感じました。

ガイドさんは慣れており、火をつけたたばこをドライバーさんにくわえさせ「ドライバーも緊張するからいつもこうするんです」なんて言ってます。

(こ、怖い…)


過酷なのは悪路だけではない…真冬の高地は酷寒の地

途中から雪が降ってきて、段々と路面も雪道に変わります。

途中、とうとう雪に足元を取られてスリップして前にも後ろにも進めない状態になってしまいました。

人っ子ひとりいません、対向車なんて来ない山道です。

ガイドさんは必死にタイヤの下の雪をかいており、私も必死に手伝いました。

何とか二人で車を押して、スリップから脱出できたときは、みんな声を張り上げて喜び合いました。

何とか、崖から転落もせず宿泊所についたときには本当にホッとしました。

ちなみにこの辺は外国人観光客も来ない、普通の田舎町ですので、現地の人が泊まる質素な旅館です。

もちろん、こんな真冬に現地の人たちだって旅行になんて来ていませんので旅館は貸切です。

暖房設備は電気毛布のみです。

正直寒いです。

お風呂もシャワーも残念ながらありません。

それでも、しばし休息できる安心感で、町の食堂で食事をして、お酒を飲んでぐっすりと寝ました。

でもスキーウエアを着たままで、靴下も2枚重ねです。

なんせ吐く息は部屋の中でも真っ白ですから…


車も凍る!朝から寒さの洗礼

翌日は、痛いぐらいにキンキンした外気で一気に眠気が吹き飛びます。

出発進行!って感じで、ドライバーさんがエンジンをかけるとどうもエンジンが寒さでやられてしまったようで動きません。

ボンネットを開けて旅館でもらったお湯をかけて何とか始動できることができました。

その後も非常に険しい山道でしたが何とか目的地九寨溝に到着することができました


写真以上の風景が広がる

そこで見たのは、写真にあるようなとても素晴らしい眺めでした。

いやそれ以上です。

良くあまりにも綺麗な写真で現地でがっかりするという観光地もあるかもしれませんが、ここの景色は写真では伝えきれない美しさかもしれません。

寒さも疲れも吹き飛びました。

宿泊所もグレードがよくホテルで温かいスープなどをごちそうになり素敵な夜でした


崖に「発破」を初めて目の当たりにした

帰りもまた険しい山道をひた走りましたが、なんと崖っぷちの道の前方で大きな爆発音です。

ガイドさんは驚く風もなく、「崖崩れですね」と言うではありませんか。

(え?もしかして帰れません?というより、崩れてきたら断崖にまっさかさまですよね?)

ちょうどカーブのところで崖崩れで道をふさいでいた大きな石をどけるため、ダイナマイトで破壊し終わったところです。

そんな道の端っこを通りながら何とか成都を目指してひた走りました


「床屋に行こう!」旅の疲れを癒すのに結構いいスポット

帰途で宿泊した町で、ガイドさんが「床屋へ行こう」と言い出しました。

もう何日もお風呂に入れず髪の毛がバリバリだったので洗髪をしてもらいに行きました。

私もお願いしました。

ちゃんとお湯で流してもらえて本当に気持ちよかったです。

また成都前夜の宿では少しランクが上がってシャワーがありました。

「今夜はやっと体も洗える!」と喜び勇んで体の汚れを落としましたが、お湯が出たのは最初の1分だけで途中から冷水が出て背筋が伸びました


お土産は街で買った皮のブーツと…

そんなこんなで成都の街に戻った時にはなんだか故郷に来たような気持になりました。

途中の町で買った皮のブーツと新しい友情と新規観光スポットの情報をお土産に上海経由で帰国しました。

私の旅行会社での辛くも楽しかった懐かしい思い出です。


四川省は、パンダの故郷です。そこでパンダと出会った話もまた次の機会にお伝えしたいと思います。




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